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日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/11/29

【埼玉】さいたま市造園業協会が岩槻小で樹木診断 

 さいたま市造園業協会(内田香会長)は26日、環境教育の一環として、岩槻小学校(吉田睦代校長)の土曜チャレンジスクールに、栗原隆治氏と後藤瑞穂氏の2人の樹木医を講師に派遣し、校庭中央にあるシンボルツリーの大イチョウの樹木診断を実施した。
 開校式では教室に集合した教師、生徒、保護者、協会関係者らを前に吉田校長が「きょうはみんなが大好きな大イチョウが元気か、健康診断をしてくださるそうです。学校の中にあるいろいろな木がどんな木かということも一緒に体験して教えてもらいましょう。樹木医さんたちにたくさんのことを教えていただいて岩槻小の大イチョウマスターになってください」とあいさつ。
 内田会長は「今朝、診断する大イチョウを20分くらい観察して分かったことがあります。真っ黄色に紅葉していると思いましたが、寒さで葉が落ちてしまっています。どうしてでしょう。あの木は枝が北西に傾いていて、小枝がいっぱい付いています。そして葉が小さい。何でですか」と疑問を投げかけ、子どもたちの興味を引き付けると、「普段は教室の中での勉強が多いと思いますが、きょうは木のお医者さんから専門的な話をよく聞いてください」と呼び掛けた。
 清水勇人市長は「皆さんには岩槻小の中にある木をいろいろ知ってもらって、ぜひ木の博士になってもらいたいと思います。チャレンジスクールは市内の小中学校全校で行われており、17万人以上の子どもたちが参加してくれています。またボランティアの皆さんも4万7000人を超え、支えてくれている造園業協会をはじめ、関係団体の皆さんには本当に感謝しています」と述べた。
 開校式後は校庭に出て、樹木内観診断システム『ピカス』を使った大イチョウの音波断層診断と、校庭にある樹木を題材にしたグリーン・アドベンチャー(樹木の名前当てクイズ)を2班に分かれ実施した。
 生徒たちは晴天のもと、保護者や関係者に見守られながら、普段なら気付かない疑問を樹木医や協会関係者らに投げかけ、新たな発見を楽しみながら、貴重な時間を過ごした。