日本工業経済新聞社(群馬)
2016/11/28
【群馬】前橋市が小中学校の工事を11月補正で18億円確保
前橋市は11月補正予算案に小中学校の増改築や改修に関わる事業費約18億円を計上している。このうち小学校の改修事業費には約12億円を配分。大規模改造を3校で行うほか、トイレ改修3件、空調改修1件、吊り天井撤去など5件の発注を予定している。各工事の発注時期については今後検討を進める。
小学校施設の大規模改修には12億3660万円を計上した。このうち校舎の改修を行うのは◇上川淵小◇下川淵小◇芳賀小−の3校。各校で床や壁、天井部分の張り替え、外壁改修、屋上防水などを実施する。
上川淵小については現在、 山田工務所(前橋市)が実施設計を作成中。普通教室棟(RC造3階建て、延べ床面積1503u)と管理・特別教室棟(RC造3階建て、同約1864u)を対象としている。工事は2期に分けての発注を予定しており、11月補正予算で1期分の工事を実施する。他校で行っている大規模改修では建築、電気、機械に分けて発注していることから、同校でも同様の発注方法となりそうだ。
下川淵小と芳賀小の2校では、本年度から1期工事を推進中。今回の補正予算で2期目の工事に着手する。
同事業ではこのほか、トイレの洋式化とドライ化を3校、空調の更新を1校で実施するほか、吊り天井の撤去工事など5件をそれぞれ計画している。
小学校の増改築関連には1億2495万8000円を計上した。またプールの改築に1億8300万円、維持管理に3150万1000円を盛り込んだ。
増改築では、新築工事が進む桃井小の太陽光発電設置工事と元総社南小の校舎改築に伴う校庭の改修をそれぞれ計画している。
桃井小には最大発電量10kW規模のものを設置する。元総社南小ではグラウンドのトラックの移設などを実施する。
プール改築は山王小で実施。現在地での改築となる。ステンレス製の大プール(25m×10m)と小プール(10m×8m)のほか、管理棟(RC造平屋建て同約80u)なども整備する。
維持管理事業では、本年度で廃校となる赤城山分校の解体設計をメーンに行う。
中学校関連では大規模改修へ1億8410万円、体育館への太陽光発電設置へ4200万円をそれぞれ配分した。
大規模改修では空調の更新6件とトイレの改修など2件の計8工事を計画。太陽光については現在体育館の改築を進めている元総社中と本年度に完成した木瀬中・東中の計3校へ、最大出力10kWの設備を設置する。
このほか校舎等新増改築事業として11億1252万3000円を計上しているが、現在進めている第一中改築に充てるため新たな工事発注はない。
今回の補正は国の補正予算を受けたもので、それにより来年度に予定していた工事を前倒しする。