建通新聞社(神奈川)
2016/11/25
【神奈川】事業終了、5年遅れの23年度 工作物移設など調整に時間 川崎港・東扇島〜水江町地区臨港道路整備 関東地整
国土交通省関東地方整備局は川崎港・東扇島〜水江町地区の臨港道路整備=図=で、事業終了年度が当初の2018年度から5年遅れの23年度になるとの見込みを明らかにした。工作物の移設や一般交通・埋設物との近接施工などの調整に時間を要しているため。引き続き用地取得や工作物移設協議などに取り組んで事業進捗を図る。これらを盛る「事業継続」の対応方針原案を11月22日の事業評価監視委員会に諮り、了承を得た。
東扇島〜水江町地区の臨港道路は、京浜運河で隔てられた川崎市川崎区東扇島〜水江町間を斜張橋などで結ぶ全長3`、幅員約7〜19b(往復4車線+片側歩道)。物流機能の強化や緊急物資輸送ルートの多重化が整備目的で、09年度に事業をスタートさせた。事業費540億円(工事費449億1100万円、用地補償費39億6400万円、間接経費51億2500万円)を見込む。
用地取得率60%で、東扇島側と水江町側のアプローチ部や運河に架ける主橋梁部(斜張橋)の下部工事に着手した。並行して工作物の移設と近接施工などに関わる調整を進めている。
残事業費は▽工事費226億0300万円(道路舗装工9億円、橋梁工217億0300万円)▽用地補償費12億4600万円▽間接経費4億6800万円―の243億1700万円となっている。
提供:建通新聞社