日本工業経済新聞社(群馬)
2016/11/25
【群馬】輪組輪久原線の道路改築事業が進展
県沼田土木事務所は沼田市利根町輪組を走る市道輪組輪久原線改良事業を1996年度から進めている。国の第2次補正で同事業の予算を確保。本年度内に3件の工事を発注する予定だ。補強土壁工(テールアルメ)2件、ブロック積工1件で、補強土壁工1件とブロック積工を来年1月末までに、残る1件を年度末までに発注する。いずれも発注形態は指名競争入札となりそうだ。
市道輪組輪久原線は、片品川を挟む旧利根町と旧白沢村をつなぐ幹線道路で「利根沼田望郷ライン」の一部とされている。観光やスキーシーズン時には、県道沼田大間々線の迂回路として利用され、交通量が多くなる。ただ、W約4mと狭あいで、線形も悪く急勾配であることからL1670m分を線形改良し、W約7m(歩道がある区間はW9・25m)へと拡幅する事業を行ってきた。
同事務所は来年1月末までに2件の工事発注を予定している。技研コンサル(前橋市)が設計を手掛けた片品川方向の補強土壁工(テールアルメ・L48・1m)とブロック積工2カ所(L111・3m、山側45・6m、谷側65・7m)(図@)、関東測量(前橋市)が設計を手掛けた市道石戸新田線方向のブロック積工4カ所(山側2カ所・L90・1m、18・7m、谷側2カ所・L64・8m、23・8m)(図A)の計2件の工事を指名競争入札で発注する。両工事間のカーブ部分(図B)の補強土壁工(テールアルメ・L193m)も年度内に指名競争入札で発注する予定だ。この工事の設計も関東測量が担当した。
これらの工事の完成後、来年度にL670m分の舗装工や安全施設工、区画線工などを行い、同事業の完成となる見通し。これらの工事の発注の時期や発注方法などは調整中となっている。なお、この路線は市道だが、旧利根村時代から過疎代行事業の一環として同事務所が代行して工事を進めている。