大阪府は、男里川水系と番川水系の河川整備計画素案を明らかにした。金熊寺川や番川で河床掘削工事などを進める計画で、今後住民説明や国交省近畿地方整備局への認可申請など、必要な手続きに着手する方針だ。
男里川水系は、男里川、金熊寺川、山中川、菟砥川の4河川からなる二級水系。このうち金熊寺川については、時間雨量80_程度の降雨で床上浸水が発生する可能性があることから、洪水対策が必要となっている。
金熊寺川(泉南市)の整備対象区間は信達金熊寺地区付近の延長約300b。河床掘削により河積拡大を図り、流下能力を確保する。掘削後の断面高さは最大4・9bとなる。
番川(岬町、阪南市)は単独水系で、和泉山脈から北西方向に流下する二級河川。床上浸水が想定される区間で河道改修を行うことにより、時間雨量65_程度の降雨に対して流域全体で危険性を回避できるとしている。
河道拡幅、河床掘削工事を予定するのは、大渡橋上流付近などの延長約90b。拡幅、掘削後は、幅約10b、断面高さ最大2・6bとなる。
また、田身輪橋上流付近の延長約950b区間については、耐水型整備区間に設定し、流域町と連携しながら土地利用誘導に取り組む。
同整備計画素案は、10月31日の第4回府河川整備審議会で示され、了承を得た。工事着手時期など具体的なスケジュールは今後検討する。
提供:建通新聞社