トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2016/11/24

【石川】第2回懇話会/設計プロポの実施検討へ/金沢美大移転整備基本構想/市が骨子案を示す

 第2回金沢美術工芸大学移転整備基本構想検討懇話会(座長/水野一郎金沢工業大学教授)は22日、市役所で開かれ、市が基本構想の骨子案を提示した。市は今後の設計に関し、プロポーザル方式(技術提案書競技方式)の実施を検討する方針などを明らかにした。
 骨子案によると、移転整備の基本理念は大学憲章に基づき、▽美の創造を通じて人類平和に貢献する人材育成▽金沢に根ざす美と知の創造拠点―に設定。施設整備の方向性は「金沢から世界に拓く 美と知の創造拠点」および「地域と学生をつなぐキャンパス」とし、世界の交流拠点都市金沢の新たなシンボル、ランドマークとなるような質の高い創造的な建築デザインを目指すとした。
 主な機能では、大学の新キャンパス構想にも盛り込まれていたメディアセンターや国際交流センター、社会連携センター、大学附属美術館など新たな施設の整備のほか、サテライトキャンパスの設置も示した。
 施設配置の考え方では、建設予定地(金沢大学工学部跡地約4・7ヘクタール)における15メートルの高さ制限など現行の規制を遵守しし、統一感のある空間の創出を目指す。今後の予定については、来年度に基本計画を策定し、施設配置や規模、詳細なスケジュールを決める。
 意見交換では、同じく敷地内で計画される県立図書館との連携や、サテライト機能としてまちなか施設の活用を提案する意見が多くみられた。
 市は近く骨子案にかかるパブリックコメントを実施し、市民の意見も反映する。来年2月に開く第3回懇話会で基本構想をとりまとめる。

hokuriku