愛知県西三河農林水産事務所は、2016年度から新規に湛水(たんすい)防除事業で広田川の「鷲田排水機場」の移転新築を計画しており、実施設計に着手した。事業期間は16年度から22年度までの7年間を計画しており、実施設計を若鈴コンサルタンツ(名古屋市西区)に委託した。委託金額は2230万円、工期は2017年3月23日まで。用地の確保が順調に完了すれば、17年度から基礎工事に着手する見通し。
計画によると、新たに整備する排水機場は既存排水機場の隣接地に建設し、口径1000_のポンプを2台設置。処理能力は1秒当たり4・6立方bを想定している。具体的な建設場所や建屋の規模などは設計の中で検討する。その他に移転に伴い、樋管や樋門の整備を予定している。
整備スケジュールは、17〜18年度で水槽などの土木構造物の基礎工事、19年度で建屋工事、20〜21年度で機械工事、22年度に既存排水機場を撤去して事業を完了する予定。
鷲田排水機場は1981年度に整備した。30年以上が経過しており、経年劣化で排水機が機能低下している。また、周辺地域の開発で流出量が増加していることから、排水機場を更新することに決めた。所在地は幸田町菱池中吉地内。
総事業費は10億円を見込んでいる。内訳は工事費が8億4000万円、用地補償費が1000万円、設計委託費などその他の費用が1億5000万円。
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建通新聞社