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福島建設工業新聞社
2016/11/22

【福島】公住供給目標1.6万戸/県住生活基本計画を改定

 県の住生活基本計画が改定された。県総合計画、県復興計画、県土づくりプランのうち住宅関係を具現化する個別計画。3月の国住生活基本計画(全国計画)改定や27年12月の第3次県復興計画、ふくしま創生総合戦略を踏まえて見直したもので、7月に素案に対し県民意見公募を行った上で取りまとめた。計画期間は28〜37年度。
 基本目標は「夢・希望・笑顔に満ちた、誇れるふくしまの住まいとコミュニティ」。生活再建の基盤となる住宅の確保、安全で安心できる快適な住まいと地域の形成、活力と魅力ある持続可能な地域社会の実現、人と地域に思いやりを育む「ふくしま」の継承を基本方針とした。
 また、震災後に顕在化した課題を中心に@被災者の恒久的な住まいの確保A地震などの災害に強い居住環境の形成B地域資源を生かしたふくしま型の住まいづくりC子育てしやすい居住環境の形成D高齢者が自立して暮らすことができる居住環境の形成―を重点施策に位置付け、優先的に取り組むこととしている。
 計画期間内で、自力で住まいを確保することが困難な世帯は高齢者3600、子育て2250、その他1万150の計1万6000世帯あると見ており、同数を公営住宅供給目標量とした。内訳は公営住宅1万5000戸、災害公営住宅200戸、公的賃貸住宅800戸。公営住宅は既存の空き家募集分1万3260戸、復興後新たに入居を募集する分900戸、建て替え670戸、新規170戸が含まれる。
 目標達成状況を図る指標《表参照》は20を設定。このうち本県独自の指標としては、県内の応急仮設住宅等での居住世帯数や災害公営住宅供給戸数(罹災者向け)、復興公営住宅供給戸数(避難者向け)といった復興・再生分野のほか、認定長期優良住宅における県内事業者の施工割合、新規着工のうち戸建住宅に占める在来木造住宅の割合、まちづくり協定、一定の省エネルギー対策を講じた住宅ストック比率、県建築総室HP閲覧者の満足度を掲げている。