日刊建設工業新聞
2016/11/21
【鳥取】11月県議会 11月補正案県が固める
県は18日、県中部地震の復旧・復興対応を盛り込んだ総額39億9000万円の11月補正予算案を固めた。補正後の一般会計予算総額は3930億円。25日開会する11月定例県議会(〜12月19日)に提案する。
主な補正内容は、県中部地震で被災した住宅の再建と修繕に12億円。専決処分した10月補正5億円に不足分を追加する。
天井の一部が脱落した倉吉未来中心を踏まえた対応では、「特定天井」がある県施設の耐震対策に取り組む。補正額2億5500万円。落下すれば重大な危害が発生する恐れのある、氷ノ山ふれあい館ジオラマ、布勢陸上競技場スタンド上屋など14施設を対象に改修設計を進める。
県立学校の多目的ホール、工業系実習室の耐震対策には8100万円(〜次年度継続費2億円)を補正。多目的ホールなど17校22施設、実習室など2校41施設を対象に、つり天井や照明器具の落下防止工事を実施する。
このほか11月補正には翌年度予算を前倒しするゼロ県(債務負担行為)24億2900万円を要求。維持系の単県事業をはじめ交付金事業の一部も取り込み、春先の工事・測量業務を一定程度確保する。
県議会は25日開会
議事日程が決まる
県議会運営委員会は18日、11月定例会の日程を25日〜12月19日まで会期25日間と決めた。県政に対する代表質問は30日に自民党の浜田一哉議員が行う。一般質問は12月2日から6日間。11月県議会には一般会計補正予算案をはじめ、境漁港高度衛生管理型市場陸送上屋新築工事と機械設備の工事請負契約など25議案が提案される。議事日程は次の通り。
▽25日=本会議開会、議案上程、知事の提案理由説明▽28日=常任委員会▽30日=本会議、県政に対する代表質問(自民党)、先議議案質疑、常任委員会、先議議案の可否決定▽12月2・5・7・8・12・13日=本会議・県政に対する一般質問▽15日=常任委員会▽19日=本会議、常任委員長報告、議案の可否決定、請願・陳情の採否決定、閉会。