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建通新聞社四国
2016/11/18

【香川】本町踏切暫定整備検討修正案を了承 検討委

高松琴平電鉄本町踏切(高松市)の課題解決に向けた調査、検討および調整等を行うことを目的に設置された「本町踏切渋滞等対策検討委員会(委員長・紀伊雅敦香川大学工学部准教授、事務局・香川県と高松市)は14日、3回目の会合を高松市内で開き、四つの暫定整備検討案の中から委員会や地元などからの意見を踏まえ絞り込んだ「暫定整備検討修正案」をおおむね了承した。
 これで検討委の審議は終了し、今後は実施主体の高松市が2017年度に整備工事に伴う詳細設計や埋設管移設等、埋蔵文化財調査を進め、18年度から周辺整備工事、19年度から本町踏切整備工事に取り組む。
 本町踏切渋滞対策は、連続立体交差事業の中止以降、県立中央病院の開院等による市道高松海岸線(本町踏切)の渋滞が悪化。抜本対策にはならないものの、本町踏切北側用地の城内中学校跡地を活用し2車線から4車線による暫定的な車線数の増加により渋滞対策等を行うもの。
 暫定整備修正案は、東西方向の道路線形の変更に加え、右左折専用車線を整備。城内中学校跡地への歩道整備と遮断機移設等交差形状を変更するなどして踏切面積を減少させる(図参照)。概算事業費は2億3000万円を見込む。
 検討委では処理交通量の増加は評価できないものの、一定の交通の円滑化と安全性の向上に寄与するとして了承。整備工事での調整は今後、詳細設計に反映させる。道路管理者の高松市では18年度から寿町交差点〜城内第2踏切の周辺道路整備に着手し19年度から城内第2踏切〜本町踏切交差点の整備工事に着手する考えだ。
 検討委では歩車道分離のための柵設置の有無や視認性の問題の他、自転車交通やカラー舗装での明示などの指摘があったが、今後同案で地元と調整しつつ個別協議などで指摘事項を詳細設計に盛り込む。

提供:建通新聞社