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　三重県は21日、一般会計に「その１」、「その２」を合わせて54億０２４１万円を計上する２０１６年度12月補正予算案を県議会本会議に上程した。「その１」では、約43億円を補正しており、国の補正予算に対応して、公共事業などの追加を行う他、国庫支出金の額の確定に伴う事業費の増減に対する措置を講じた。このうち、県土整備部では、国補公共事業に約67億円を充てた。「その２」は約11億円で人件費について所要の措置を行った。今回の補正により、16年度予算の一般会計の総額は約７４２８億円となり、対前年度当初比０・７％減となる。特別会計では、流域下水道事業特別会計に約14億円を増額補正し、このうち約６億円を国補正対応分として充てる。
　歳出の柱となる国の補正予算に対応した予算は、全体で約１９０億円を増額。このうち、県土整備部の公共事業関連には、約96億円を配分しており、内訳は直轄事業に約28億円、国補公共事業に約67億円、受託事業は約11億円。農林水産部の公共事業関連には、約48億円を配分しており、内訳は国補公共事業に約47億円など。教育関連では、四日市工業高校の校舎建築に約２億円を充てた。県単公共事業では約６億円を増額した。
　国の内示に伴う措置では、国直轄事業で、負担金約28億円を減額、国補公共事業で都市計画事業、河川事業などで約21億円を減額、災害復旧で約４億円を減額しており、増減の相殺で増額補正となった。
　今回の補正予算について、県は17年度当初予算の前倒しとして位置付け、当初予算と一体的に取り組むものとした。
　建設関連の主な事業予算は次の通り。
〈防災対策部〉
　▽防災対策事業（映像情報設備の拡充）＝２０００万
〈健康福祉部〉
　▽家庭的養護推進事業（児童養護施設などの整備を支援）＝４億６９７０万▽障がい者の地域移行受け皿整備事業（障害者支援施設などの防犯・防火設備の整備を支援）＝２億４６２４万
〈地域連携部〉
　▽社会資本整備円滑化地籍整備交付金（地籍調査の支援）＝３２８万
〈農林水産部〉
　▽公共事業〈直轄事業〉＝８１６６万▽同〈国補公共事業〉＝47億３７５１万（農業・農村事業―40億、漁業・漁村事業―５億、森林・林業事業―２億）▽合板・製材生産性強化対策事業（合板・製材工場の施設整備を支援）＝30億９６００万▽原木安定供給促進事業（森林組合が行う間伐材生産、路網整備を支援）＝１億５４３０万
〈県土整備部〉
　▽公共事業〈直轄事業〉＝28億０９５７万▽同〈国補公共事業〉＝67億６３２３万（道路事業―31億、河川事業―16億、砂防事業―11億など）▽同〈受託事業〉＝１億１０２５万
〈教育委員会〉
　▽校舎その他建築費（四日市工業高校専攻科の校舎建築）＝２億２０８９万

提供：建通新聞社