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建設経済新聞社
2016/11/17

【京都】24日に公共事業評価第三者委 府は西田大藪道など継続方針

 京都府は、28年度京都府公共事業評価に係る第三者委員会を24日に開き、再評価3事業(3事業とも再々評価)、事後評価1事業について意見を聴取する。
 府は、再々評価の一般国道477号(西田大藪道路)社会事業資本整備総合交付金事業、千々川広域河川改修事業、雑水川広域河川改修事業の3事業について継続とする府の方針を示す考え。
 事後評価では、河川激甚災害対策特別緊急事業広域基幹河川改修事業(宮津市鶴賀〜小田)について報告する。
 再々評価の3事業の概要は次の通り。
◆一般国道477号(西田大藪道路)社会事業資本整備総合交付金事業
 事業箇所は南丹市八木町西田〜大藪。延長は2000m、幅員は大藪工区が全幅15・0m(2車線、両側歩道)、西田工区が全幅11・5m(2車線、片側歩道)。
 14年度に事業着手し、府道亀岡園部線から桂川の渡河部である大藪工区を先行して整備を進め、20年度に桂川を渡る橋梁(夢かなえ橋)を供用、24年5月に夢かなえ橋から国道9号まで供用し大藪工区が完成した。24年度から引き続きバイパス効果を発揮するため、起点側の西田工区に着手しており、現在、三俣川右岸側から築造工事を実施している。事業着手からは15年が経過した。完了予定年度は31年度。
 全体事業費は31億2000万円(うち用地費3億8000万円)。28年度末投資額累計は21億円(うち用地費は3億7000万円)。残事業費は10億2000万円(うち用地費1000万円)。進捗率は67%(うち用地費97%)。部分供用有り。
 事業進捗の見込みによると、28・29年度に西田工区の用地買収、築造工事を進め、30年度は西田工区の用地買収、三俣川に架ける橋梁工事((仮称)三俣川橋)、築造工事を進め、31年度も継続して工事を進め完成を目指す。
 三俣川橋の現計画によると、鋼箱桁橋でL61m、1径間。工事費は3億円、維持管理費は8000万円(100年)を見込む。
◆千々川広域河川改修事業
 事業箇所は亀岡市千代川町小川〜北ノ庄(亀岡市道西の坪1号線1号橋直上流〜京都縦貫自動車道直下流)。全体延長は1280m。工事内容は河道掘削、築堤、護岸、橋梁、井堰等。全体計画では、概ね30年に1回程度発生すると予想される降雨規模の洪水を安全に流下させる。当面目標として、概ね3年に1回程度発生すると予想される降雨規模(16年台風23号と同規模)の洪水を安全に流下させる。
 4年度に事業着手し、4〜5年度に国道9号〜国主ヶ森橋で用地測量、用地補償等、6〜10年度に国道9号〜国主ヶ森橋で橋梁架設、井堰改築、護岸改修等、16〜23年度に国主ヶ森橋上流で橋梁架設、護岸改修等、24〜28年度に国主ヶ森橋上流300m〜京都縦貫自動車道で橋梁架設、井堰改築、護岸改修等を実施した。また市道橋から国道9号の区間は必要となる用地買収が28年度までに完了した。事業着手からは25年が経過した。完了予定年度は38年度。
 全体事業費は36億3000万円(うち用地補償費は13億円)。28年度末投資額累計は29億3000万円(うち用地補償費は13億円)。残事業費は7億円。進捗率は81%(うち用地補償費100%)。
 事業進捗の見込みによると、国道9号より下流は必要な用地の買収が完了しており、支川処理区間の進捗と合わせて、順次、掘削護岸、橋梁改築等を実施し、全体計画断面での改修が完了する予定。
 また国道9号上流から京都縦貫自動車道直下流の区間は当面目標流量断面での改修が完了しているが、下流の進捗と合わせて、全体計画断面での整備に向けて、掘削・護岸工事を実施していく予定。
◆雑水川広域河川改修事業
 事業箇所は亀岡市北古世町〜下矢田町(春日小橋〜極楽橋)。全体延長は1925m。工事内容は河道掘削、築堤、護岸、橋梁、調整池整備等。全体計画では、概ね30年に1回程度発生すると予想される降雨規模の洪水を安全に流下させる。先行的に改修する暫定断面として、概ね5年に1回程度発生すると予想される降雨規模の洪水を安全に流下させる。
 4年度に事業着手し関係者協議等を進め、5年度に南郷池の浚渫、9〜21年度に緑橋から土橋区間の用地補償などを実施。24年度からは、疎通能力の低い緑橋から北町橋付近までの170m区間において、用地補償、護岸工等の河川改修を実施し、28年度までに緑橋から土橋までの約50m間が暫定断面により先行改修が完了した。春日小橋から下流の支川処理区間のうち、春日橋から春日小橋までの区間については、現在、橋梁の架け替え等に必要となる用地交渉及び関係機関者協議を進めている。事業着手からは25年が経過した。完了予定年度は38年度。
 全体事業費は25億6000万円(うち用地補償費9億4000万円)。28年度末投資額累計は6億3000万円(うち用地補償費3億円)。進捗率は25%(うち用地補償費32%)。残事業費は19億3000万円(うち用地補償費6億4000万円。
 事業進捗の見込みによると、土橋から北町橋間を暫定断面により改修し、31年度に完了する予定。また暫定断面による改修が完了後は支川処理区間の進捗と調整を図りながら、対象事業区間について南郷池上流から全体計画断面で改修を進めていく予定。