新潟市は16日、簡易公募型プロポーザル方式で選定を進めていた中央区古町13番町地内「(仮称)日和山住宅移転改築基本設計業務委託」について、クレイズプランを最優秀者に特定した、と発表した。
プロポでは10者が技術提案書を提出。クレイズプランの総合評価得点は299点、次点の優秀者は設計集団フォーラム新潟で、297点だった。この他の参加者は、石動建築設計事務所、エスデー建築研究所、上山・関本設計共同企業体、コンフォルト、像設計事務所、太陽設計、新潟市建築設計協同組合、羽生建築設計事務所。
選定委員会の枝並和孝委員長(住環境政策課長)がまとめた講評によると、クレイズプランの提案は障がい者、高齢者、子育て世帯など様々な居住者の多様な交流を生み出しながら、地域特性を取り込み、周辺住民に配慮した配置計画や動線計画であり、良好なコミュニティの形成が期待できるとした。また、課題に対する提案の実現性や取り組み意欲が高い点も評価した。
高齢者が住み慣れた環境で安心して生活できる住環境の整備を目的に、老朽化し、現地での建て替えが困難な日和山住宅について、旧湊小学校跡地=写真=を活用し福祉施設と連携した共同住宅に建て替える。施設は延べ2400平方メートル程度、収容戸数が40戸。一般世帯住宅が9戸(2DK5戸、3DK4戸)、子育て世帯向け住宅が18戸(3DK)、シルバーハウジングが11戸(緊急通報システム設置1DK5戸、同2DK、ライフ・サポート・アドバイザー室・相談室2DK1戸)、障がい者向け住宅2戸(2DK)とする。工事費全体予定額は6億4000万円(消費税相当額を含む)。履行期限が17年3月15日まで。
今後は17年12月までに実施設計をまとめる。工事期間は18年10月から19年12月までを見込んでいる。
基本構想は、たなか建築設計(新潟市中央区)が担当。