北陸地方整備局金沢港湾・空港整備事務所が06年度から進めている金沢港大野地区国際物流ターミナル整備事業の残事業である航路増深工事費が71億6000万円であることが、15日開かれた16年度第4回同局事業評価監視委員会(委員長・大川秀雄放送大学新潟学習センター所長)で明らかになった。
同委員会では、局側が前回の評価時と比べて、完成に必要な浚渫土量が増えたことや処理費用が増大している現状を説明し、事業期間を4年延伸して21年度まで、事業費を約32億円増額して約336億円とする対応方針案を示し、委員の了承を得た。
整備局では16年度末までに264億4000万円を投入(進ちょく率78・7%)する予定で、残りの71億6000万円は17〜21年度の5カ年間の工事費にあてられる。
同事業では、すでに岸壁、泊地、防波堤(西)、泊地(防砂堤撤去)、臨港道路(大浜御供田線)、ふ頭用地が完成済み。残る航路増深工事は現在の水深12メートルを13メートルまで浚渫する内容で、16年度末における進ちょく率は52・3%となる。