トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2016/11/17

【鳥取】県土木技士会/官民から8人が技術事例発表 優良工事受賞会員に表彰状授与

 県土木施工管理技士会(井中紳二会長)の第27回建設技術発表会(国交省中国地方整備局、県など後援)が15日、倉吉市内で開かれ、2016年度の優良建設工事を受賞した技術者ら8人が事例発表した。
 来賓に鳥取河川国道事務所の姫村幸造副所長らを迎え、会員や発注者ら100人が出席。井中会長は県中部地震への対応協力にお礼を述べた後、「きょうの発表会が有意義なものとなり、今後技士会が飛躍する一助になれば」と期待を寄せた。
 事例発表を前に、16年度の国交省と県の優良工事に輝いた44現場の会員技術者を表彰。井中会長が労をねぎらい、表彰状を手渡した。受賞者を代表し、みたこ土建の長富敬弘氏は「表彰を契機に技術面を一層、研鑽して地域のために尽力する」と誓った。
 技術発表ではイワタ建設の音田成明氏が「工程短縮」をテーマに、国道181号伯耆橋下部工を取り上げた。仮設工の鋼矢板打設工法を当初から見直し、「ノバルハンマーとクラッシュパイラーの二つの工法を併用したことで打設期間を137日から25日に大幅短縮できた」と説明した。
 かわばたの篠村友紀氏は、国道181号江府道路の補強土壁工を紹介。地盤の支持力不足に遭遇した際、監督員と協議し床掘りをさらに1b下げて置換砕石を施工して切り抜けた。篠村氏は「発注者と受注者双方の対応が素早くでき、工程の遅れを最小限に食い止められた」と振り返った。
 また、やまこう建設の間屋口栄次氏は、業界のイメージアップ戦略で鳥取西道路郡家会下改良工事の現場に鳥取大学3年生の実習生を受け入れた。鳥大生からは『施工管理という仕事に一層、魅力を感じた』と言ってもらい、「技術者としての喜びをあらためて実感した」と語った。
 このほかの発表者は次の通り。(敬称略)
▽コガタノゲンゴロウと川づくり=馬越唯斗(国交省倉吉河川国道事務所工務第一課)▽下日下部谷川通常砂防工事=松田和幸(松田組)▽滝山桜谷線トンネル工事=中村博昭(鳥取県土整備事務所道路都市課)▽鋼橋における耐震補強工事の施工=田中隆文(共栄組)▽橋梁補修工事アドバイス業務の取り組み=反田敏博(建設技術センター)