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建通新聞社(神奈川)
2016/11/16

【神奈川】3期・16年の工程明示 小柴貯油施設跡地公園の整備 横浜市

 横浜市は小柴貯油施設跡地公園の整備で、2017〜32年度の16年間を3期に分けて進める工事の工程を明らかにした。期ごとに基盤整備工や園路広場工、植栽工などを行って▽緑の広場空間創造▽里山空間再生▽自然環境保全▽活動・体験・学習―の4エリアで構成する「緑からつくり育む環境体感公園」を造る。環境影響評価準備書(17年1月4日まで縦覧)の中で示した。
 同公園は米軍から返還された小柴貯油施設の跡地約53f(金沢区柴町、長浜、並木3丁目地内)に、周辺の小柴埼緑道の一部などを加えた総面積約55・8fの規模で整備する。総事業費約105億円。環境影響評価と都市計画変更の手続き中だ。
 17〜22年度の1期で北東側の約13f(緑の広場空間創造エリア)、23〜26年度の2期で南西側の約27f(里山空間再生エリア約19・5f、自然環境保全エリア約7・5f)、27〜32年度の3期で中央部の約15・6f(活動・体験・学習エリア)を施工する計画。形質変更面積を約19・8fにとどめ、最大高低差約80bの地形を生かす。建設発生土については整備区域内の盛土材とする。
 跡地に残る貯油タンク34基のうち▽大型地下タンク11基▽小型地下タンク14基▽廃油タンク4基―の大半は埋め戻しや残置などで対応。ただ、3期施工区域内の大型地下タンク1基は一部の地下トンネル出入り口などとともに歴史的遺構として保存活用する。また、地上タンク5基は大型遊具や環境学習施設などにする。
 別途、土壌汚染のある場所の対策工事を17〜18年度に行う予定だ。
 1期では、まず近傍を走る国道357号からのアクセスルートを確保し、でこぼこの土地をならしつつ良質土も加えるなどして、標高約3・8bのレベルに不陸整正。その上で、草地広場や多目的レクリエーション広場、遊具広場、センター広場、エントランス広場、駐車場(約220台分)を配置する。管理センターや基地だった時代を伝える展示資料館、レストハウスも設ける。基盤整備の実施設計は中央コンサルタンツ(横浜事務所、横浜市中区)が担当している。
 提供:建通新聞社