桜美林学園(町田市)が所有する多摩アカデミーヒルズ(多摩市落合)の敷地の一部を取得して図書館本館を建設することを計画している多摩市は、取得する用地の面積を約8,000平方メートルとして桜美林学園と調整している。また、図書館の建設と維持管理に当たって市は、PFIなどによる民間活用を考えている。
同事業は、多摩市の旧西落合中学校の跡地(落合2ノ29)と、隣接する多摩アカデミーヒルズの敷地の一部(落合2ノ31ノ1)を交換し、多摩市が図書館本館、桜美林学園が小中一貫校を建設する計画。旧西落合中の敷地は2万5,774平方メートルあり、市は土地価格の差額による収入を図書館の建設費に充てる考えだ。
市は現在、多摩アカデミーヒルズ内での用地測量を大和測量設計(多摩市)に委託している。今後、測量の成果を基に土地交換の内容を詰め、2017年度までに覚書を締結、方向を固める。
多摩市の図書館本館は現在、旧西落合中の校舎(鉄筋コンクリート造4階建て延べ6,961平方メートル)を暫定的に利用している。21年度中には機能を旧西落合中から新しい施設に移転したい考え。
一方、桜美林学園は21年までに小中一貫校を新設する。小・中学校の9年制で、各学年2クラス(1クラス30人)を設ける予定。
市が当初、図書館本館の建設予定地としていた市所有の鶴牧倉庫跡地(旧管路収集センター)については、売却や貸し付けを検討する。
提供:
建通新聞社