新潟県土木部営繕課は15日、三条市上須頃地内「県央基幹病院基本設計業務」を、WTO(世界貿易機関)適用の公募型プロポーザル方式で公告した。
参加表明書は29日まで受付。12月中旬に技術提案書の提出者を選定し、17年2月上旬に受け付け、ヒアリングを経て下旬に特定する。参加資格については単体または2者による設計共同体が対象となっている。16・17年度における県入札参加資格の1級建築設計業務を得ているほか、元請として06年4月1日以降(公告日の前日まで)に病床数400床以上の新築または改築工事の完成した病院の基本および実施設計の業務実績など。
特定テーマは、(1)地域に必要な医療の中核としての役割(救命救急医療、高度・専門医療)を果たすために必要な施設整備(2)利用者(特に高齢者)および医療スタッフの動線等に配慮し、(限られた建築面積の中)効率的で使いやすく、今後の医療動向等の環境変化に柔軟に対応可能な施設整備(3)マグネットホスピタルとして、医療スタッフが集まり、キャリアアップができる魅力ある病院を実現するための特色ある施設整備(4)災害時においても継続した医療が提供できる施設整備(特に本地域は浸水被害が懸念されることからその対策)(5)建設時のイニシャルコストを抑えつつ、環境影響(温室効果ガスの排出抑制や省エネルギー化)に最大限配慮し、ライフサイクルコストの低減を図る施設整備|の5項目を求めている。
計画によると、延べ床面積は約3万3000平方メートル。病床数450床(うち救命救急センター20床)。三条市上須頃地内の高速道路沿いの農地に整備し、必要面積約4万3000平方メートルのうち、緑地および調整池に9000平方メートルを確保する予定。20年度から3カ年で工事を行う。なお、基本設計には宅地造成の実施設計も含まれている。履行期限は8カ月程度を予定し、その後実施設計に移行する見込み。