福井県は、小浜市一番町から雲浜1丁目地係で計画している「国道162号道路改良事業」について、23(平成35)年度の事業完了を目指していく方針。このほど開催された「福井県公共事業等評価委員会」で事業継続が了承された。残事業費(17年度以降)は66億7899万円。
小浜市街地を縦貫する幹線道路であるとともに、若狭湾沿岸部への広域観光ルートとして重要な路線。しかしながら、区間内にある大手橋と西津橋は架設後80年近くが経過し老朽化が著しいほか、幅員が6メートルと狭く、小・中・高校の通学路としての安全対策も求められている。このため、老朽橋の架け替えに合わせ道路改良を行い、安全で円滑な交通を確保するとともに、地域産業の活性化と観光振興を図る。
事業内容は全体延長L=700メートルのうち、大手橋(L=118・6メートル)、城内橋(L=50メートル)、西津橋(L=135・5メートル)の架け替えなど。幅員は一般部が16メートル2車線に、橋りょう部が13メートル2車線に拡幅する計画としている。
福井県小浜土木事務所では今後、地権者との用地交渉を進めていく見通し。橋りょう形式が西津橋はPC4径間連結ポストテンション箱桁橋、大手橋はPC3径間連結ポストテンション箱桁橋、城内橋は2径間連結プレテンション方式PC床版橋を想定している。詳細な橋長は河川協議を経て決定する。
実施設計は、西津橋と大手橋が帝国コンサルタント、城内橋が京福コンサルタントそれぞれが担当。
用地交渉や地元協議が順調に進めば、仮歩道橋の設置に着工することにしている。