八海醸造(南魚沼市長森1051番地 南雲二郎代表取締役)が南魚沼市内で計画するあまさけ工場新築工事は、数社から見積もり徴集、内容検討の結果、本間組に施工決定した。
場所は、八海山あまさけ製造所(南魚沼市宮2294)の隣接地。規模はS造2階建て延べ4500平方メートル。生産ラインを増設し、生産能力を倍の260万本(720ミリリットル換算)に引き上げる。17年6月の完成および稼働を予定している。投資額は約10億円。
設計は細貝建築事務所(長岡市袋町)が担当。
同社は大正11年創業。県内を代表する銘酒「八海山」の酒蔵。「あまさけ」は砂糖を一切使わずに、麹の酵素の力により米のでんぷんを糖化させることで優しい甘さを引き出している。独自の酒造りの技術を活かしてつくられた高品質な麹により実現したすっきりとした上品な味わいが特徴。年間生産130万本を誇る人気商品だ。南雲社長は「供給が追い付かずお待ちいただいていたお客様にも品質の高い製品を安定的にお届けしたい」とコメントした。また同社は、これまで培った蒸留酒製造の技術を生かし、ウイスキー事業へも参入する方針だ。4月には製造免許を取得した。