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日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/11/15

【埼玉】県土木施工管理技士会が土木の日講演会

 県土木施工管理技士会(松本泰典会長)は11日、久喜総合文化会館で2016年度土木の日記念講演会を開き、会員など約330人が参加した。冒頭に松本会長は「近年、地震や台風、集中豪雨による河川の氾濫などが頻発しており、私たちが経験したことのない事態に直面しています。このような状況の中で公共事業の果たす役割は極めて大きく、技士会としては、技術者の基本理念と倫理に基づき、地域の活力となる安全で安心できる社会づくりに貢献したいと思います」とあいさつした。
 来賓の小高巌杉戸県土整備事務所長は「地域の安全、安心を確保していく上で、皆さまの力はなくてはならない存在であると実感しています。また技術力の向上、土木施工管理に関する調査研究へ積極的に取り組まれております。深く敬意を表する次第です」と述べた。
 続いて島田松夫県建設業協会副会長が登壇し、星野博之会長の祝辞を代読。「ICT活用に伴い、建設現場における施工体制や施工管理が大きく変化することも予想されています。会員の皆さまにおかれましては技術の研鑽に努められ、環境の変化へ的確に対応いただけるものとご期待申し上げます」と話した。
 そして小林正典全国土木施工管理技士会専務理事は「これから若い担い手の確保がますます重要になります。他産業よりも給料や休暇の面で厳しいという課題に一つひとつ対応し、少しでも若い人が入って来やすい環境をつくっていきたいと考えています」と述べた。 講演では牧角修関東地方整備局技術調整管理官がアイ・コンストラクションの取り組み状況などを紹介した。また高山憲行さいたま県土整備事務所担当課長が、時代の要請に応じた道路整備の状況などについて話した。
 最後に山口勝技術顧問が「会員が幅広い見識を持てるよう、また技術者としての高い倫理観の保持につながるような講習会、研修会を実施していきたいと考えています。こうした取り組みが私たち技士の社会的評価をさらに高めることにつながるものと確信しています」とまとめ、閉会した。