三重県農林水産部は、「北伊勢地域森林計画書」(2016〜25年度)、「南伊勢地域森林計画書」(14〜23年度)、「尾鷲熊野地域森林計画書」(12〜21年度)について、変更計画案を公告した。上位計画となる国の「全国森林計画」が5月に改正されたことを受け、地域森林計画についても、関連する事項の変更を行うとともに事業の計画量を見直し、計画に反映させるもの。変更案は12月5日まで県庁などで縦覧している。
全国森林計画の改正点は、森林の整備・保全に関する事項で、人口減少など社会情勢の変化を踏まえた効率的な森林の整備・保全の実施、伐採と造林の一貫作業システムの導入などを盛り込んでおり、同改正に沿って地域森林計画の内容も変更する。この他、計画量などについては、「間伐立木材積その他の伐採立木材積」、「人工造林および天然更新別の造林面積」の項目を各計画書で変更し、林道の開設などについては、北伊勢と南伊勢の2計画書で数量を変更した。
北伊勢の計画量を見ると、林道整備は、開設が26路線、延長29・5`で、現計画の26路線、延長37・7`に比べ、経ケ峰(津市)、中畑(津市)の2路線で延長が減少し、全体延長で8・2`減少した。改良は14路線、54カ所、延長8・6`で現計画に比べ増減なし。舗装は14路線、15カ所、延長31・4`で現計画に比べ増減なし。
南伊勢の計画量を見ると、林道整備は、開設が42路線、延長74・4`で、現計画の43路線、延長79・8`に比べ、1路線削減、鶴ガ坂(度会町)で延長が減少し、全体延長で5・4`減少した。改良は78路線、222カ所、延長92・4`で、現計画に比べ、2路線、5カ所、延長1・7`減少した。舗装は159路線、170カ所、延長214・9`で、現計画に比べ、5路線、5カ所、延長17・7`減少した。
提供:
建通新聞社