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建通新聞社(中部)
2016/11/16

【三重】現地調査を長大に委託 鈴鹿亀山道路で三重県

 三重県県土整備部は、「鈴鹿亀山道路環境調査(現地調査)業務委託(その3)」を長大三重営業所(鈴鹿市)に委託した。落札額は1219万円。調査工期は2017年12月20日。債務負担契約とし、2カ年をかけて、騒音振動、景観などの環境調査を行う。同調査は、14〜15年度に実施した環境調査の「その1」、「その2」に続く調査で、調査結果の一部は、環境影響評価準備書(以下、準備書)の作成に当たってのデータとして使用される。
 「(仮称)都市計画鈴鹿亀山道路」は東名阪自動車道・亀山ジャンクションと直轄道路事業で進める北勢バイパスの延伸部分を東西軸で結ぶ延長約10`、第1種2級の4車線道路で、04年に調査区間に指定された。15年10月に「市街地北部ルート」のルート帯が「概略案」として都市計画決定され、同時に、環境影響評価手続きの「方法書」が承認された。今後、方法書の調査項目に沿った「準備書」の作成が次の手続きとなる。準備書の作成年度は未定。
 今回の「その3」調査では、「方法書」に示された都市計画対象道路事業実施区域とその周辺を対象とし、道路交通騒音振動、水質、地形地質、猛禽(もうきん)類、景観の5項目について現地調査を行う。水質、地形地質、景観については、従前の調査(その1、その2)で準備書に必要なデータを取得済みで、今回さらに補足する形で詳細な調査を行う。猛禽類については、不足分となっていた営巣地における騒音調査を追加する。
 調査のうち、道路交通騒音振動調査は、工事の車両の運行に係る騒音振動の調査、予測などを行う。猛禽類については、オオタカの営巣地を対象に建設機械の騒音による影響の調査、予測などを行う。
 環境影響評価手続きと並行して進める都市計画手続きについては、鈴鹿建設事務所が7月に「道路概略設計」を委託しており、17年6月までにルート案の検討を行う。1`幅のルート帯の概略案の段階から、精度を絞り込んでルート案の決定に移行するための「素案」作成に向けて比較案、最適案を提案する。

提供:建通新聞社