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北陸工業新聞社
2016/11/14

【石川】巨艦工場、わずか1年余で完成/ジャパンディスプレイ白山工場/鹿島 延べ35万8000人が従事/ピーク時は1日1500人態勢に

 10月18日に竣工式が行われ「約1700億円という空前絶後の巨費」(谷本正憲知事)が投じられたジャパンディスプレイ(JDI/東京)の白山工場―。延べ約16万9500平方メートルの巨艦工場がわずか1年余りで完成し、日本が誇る建設業の高度な技術力を示した格好だ。
 同工場の製造棟はS造5階建て、295メートル×107メートル、高さが55メートルで一般ビルの10階建てに相当する。クリーンルーム(CR)面積は約11万3000平方メートル。JDIによると、製造棟の建屋建設を担当した鹿島の工事関係者の延べ人数(同社社員および協力会社のみ)は約35万8000人に上り、ピーク時における一日あたりの工事関係者数は約1500人だったという。
 主な工事工程をみると、昨年5月25日に起工式が行われ、同月内に地中障害物の撤去が完了。6月24日(着工から35日目)に基礎、ピット工事に入り、7月31日の立柱式を経て、11月4日には上棟式を迎え、12月7日に(同201日目)に建屋が完成するという速さを達成した。6月20日から今年3月26日までは24時間体制で昼夜を問わず工事が進められ、5月21日に竣工・引き渡しとなった。
 竣工式でJDIの本間充会長兼CEOは「工事関係者の尽力の賜物。感謝したい」と称えたほか、谷本知事は「世界に冠たるリーディングカンパニーに来てもらい、キリンビール撤退後の課題解決に安堵した」と完成を歓迎した。
 今回の工事について地元建設業者の間では「通常では考えられない大型工事を超短期で完成させるという技術力、施工能力を見せつけられた」と感嘆の声を挙げている。

hokuriku