田原市は11月7日、「三河田原駅南ホテル誘致事業」の事業者を募集するため、公募型プロポーザルを公告した。「中心市街地活性化基本計画」の基づき、三河田原駅前広場(豊橋鉄道渥美線)にホテルを整備するもので、市では11月17日に事業者説明会と現地説明会を行う。
公募スケジュールは、11月18日〜12月2日で応募登録を受け付け、2017年1月16日〜20日まで提案図書を受け付ける。1月下旬に書類審査を予定しており、2月3日・6日のプレゼンテーションを経て、2月中旬に審査結果(最優先交渉者)を発表する。
同事業は、事業用地を同市から賃貸借してホテル事業を実施するもので、事業を行う民間事業者を今回の公募型プロポーザルで選定する。事業スキームは、事業用定期借地権を設定した市有地を民間事業者に貸し付け、民間事業者がホテルの設計・建設・維持管理・運営するものとしている。
応募資格は、複数の法人で構成するグループまたは単独の法人。条件として、提案施設の設計・建設、賃貸期間中に運営可能な資金力や経営能力の他、ホテル事業に係る業務実績などを挙げている。
誘致するホテルの条件は、客室50室以上、契約年数20年以上30年以内(原則として20年間以上ホテル事業を継続)、中心市街地活性化基本計画に基づく中心市街地のにぎわい創出、市全体の活性化に寄与する事業提案を必須としている。
また、誘致における優遇措置では、ホテル立地奨励金として、新設したホテルなどの家屋および償却資産に係る固定資産税と都市計画税相当額(3年間、単年度上限1億円)を支給する。賃貸借料の優遇措置として、当初10年間の借地料を固定資産税・都市計画税相当額とする。ただし、これらの認定要件として、建築費が1億円以上であることとしている。
事業対象地は、田原町長四分1ノ38の面積1965平方bの宅地。市街化区域で商業地域。容積率は400%、建ぺい率は80%。事業地の北側に三河田原駅ロータリー、東側に公共駐車場(380台分)がある。東側は駅前工場跡地で、飲食中心の商業施設整備を予定している。
選定された事業者は、事業用定期借地権設定契約の締結後、田原市中心市街地活性化協議会に入会。17年4月以降に工事着手する。
問い合わせ先は都市整備部街づくり推進課 電話0531(23)3535。
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建通新聞社