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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/11/11

【山梨】富士川中流、山梨東部森林計画変更へ

 県は、峡南林務環境事務所管内の「富士川中流森林計画」、富士・東部林務環境事務所管内の「山梨東部森林計画」の変更案を県森林審議会(9日)に示した。案では、林道計画路線について、富士川中流は開設を4路線減少させ、改良を16路線増加。山梨東部では、開設5路線増、改良7路線増とする。
 変更案は、縦覧などを経て2016年度中に決定する。
 富士川中流森林計画は15年度から10年間、山梨東部森林計画は14年度から10年間を対象に策定し、計画に基づいて林道整備などを進めている。
 一方で、林業の成長産業化へ国が全国森林計画を16年5月に変更し、施業の集約や先行的な路網整備などを推進する計画が示された。県でも15年12月に森林・林業振興ビジョンを策定し、木材生産目標を24年度に33万5000立方mとすることにしたため、2地域の森林計画を変更することにした。
 さらに、森林法の改正(16年5月)によって鳥獣害防止方法を森林計画に記載することになったため、防止対策を盛り込んだ。
 2地区の変更案の内容は次のとおり。
 【富士川中流森林計画】
 ヒノキが多い地区で、主伐を減らして間伐を増やす。造林面積は減少。
 林道は、開設路線は、市川三郷町などの一部路線で16年度の開設を見送ることにしたため4路線減少させる。
 一方で、既設路線における通行車両の安全を確保するため富士川町などで林道の改築、改良、舗装路線を追加する。
 【山梨東部森林計画】
 予防整備を推進するため、主伐、間伐、造林面積をそれぞれ増やす。
 林道は、富士吉田市などで、木材の搬出や必要な森林施業を効果的・効率的に実施するため開設を5路線追加する。既設路線では、通行車両の安全を確保するため改良を7路線追加する。