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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/11/11

【群馬】玉村町が他世代交流施設の建設に向けて基本構想を来年度策定

玉村町は新たに多目的施設を建設する。来年度から施設の規模や機能、事業費などを設定する基本構想の策定に着手。2018年度に設計、19年度の着工を目指している。役場周辺の公共施設の今後のあり方を示す「役場周辺地区公共施設等・高度利用計画」(高度利用計画)では、必要とされる機能を基に延べ床面積を1841uと試算している。
高度利用計画に盛り込まれた施設は、勤労者センターや、ふるハート交流館、町営布留坡住宅、障害者福祉センターなどで、多目的施設への統合や改築などをそれぞれ計画している。
来年度の基本構想策定を目指す多目的施設については「福祉支援」「子ども養育支援」「町民活動支援」の3機能を盛り込んだ施設を計画。内部には、福祉支援として社会福祉協議会や消費生活センター、子ども養育支援としてファミリーサポートセンターや子ども発達支援センター、町民活動支援として交流スペースや多目的ホールなどの整備を予定する。
また、共有スペースとして会議室や研修室なども配置し、解体や廃止を予定している勤労者センターとふるハート交流館の機能も確保する計画だ。
建設地は役場の東側の駐車場を予定しており、延べ床面積は1841uを試算している。
基本構想では、高度利用計画を基に施設の機能や規模、事業費などの検討を行う。ただ町はJA佐波伊勢崎が所有する施設2棟の取得も検討しており、その動向によってはそれら施設への機能移行も含め検討することになりそうだ。
ふるハート交流館は、役場東側にあるS造平屋建て、延べ床面積501uの施設。老朽化や利便性の向上を目的に世代交流多目的施設への統合を計画する。新施設完成後となる20年度に解体し、駐車場としての利用を予定している。
勤労者センターは、庁舎北東部に位置するRC造2階建て、延べ床面積777uの施設。敷地はJA佐波伊勢崎から町が借りている。返還の期限が19年度に迫っていることから、新施設への機能統合が計画された。
町営布留坡住宅は入居者の退去後に解体し、役場駐車場としての利用を計画。障害者福祉センターは、国などの補助金が決まり次第改築したい考えだ。
高度利用計画は庁舎周辺の利便性や機能の強化、既存施設の課題解決などを目的に、既存施設の今後や新施設の方針について定めたもので、2014年3月に策定された。