富山商工会議所は、富山市に対する17年度の施策や予算などに関する要望書をまとめ、10日に高木繁雄会頭らが市役所市長応接室を訪れ、森雅志市長に提出した。
高木会頭は、まず創業者および中小企業支援強化を重点事項に挙げ、特に70周年を迎える「ベストショップコンテスト」の負担金増額と「とやま経営実践塾」の受講者負担軽減と周知の徹底を求めた。森市長は「後継者不足で廃業する企業もあり、人材育成が地域経済にとって大切である」との考えを示した。次に、高木会頭がコンパクトシティを進める上で中心市街地の回遊性を向上させる仕組みづくりを求めたのに対し、森市長は「回遊性を高めるためにもう一工夫必要」と認めた上で「国の交付金を絡めた予算を、12月補正でいくつか提案する」と応えた。要望事項にはこのほか、富山駅を起点とする2次交通の利便性向上や産業観光の拠点づくり、防災対策の推進などがあった。
商工会議所から高木会頭のほか、河上弥一郎副会頭、翠田章男副会頭、山田岩男副会頭、西岡秀次専務理事、富田光圀理事・事務局長が、市から森市長、上谷修商工労働部長、太田泰文商工労働部次長が出席した。