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建通新聞社
2016/11/11

【大阪】2025年万博誘致へ 大阪府市らが準備会

2025年の万博(万国博覧会)誘致に向け、大阪府や大阪市、関西経済連合会などが11月9日に準備会を発足させた。東京都内で行った発足式には、準備会会長の松井一郎大阪府知事や、吉村洋文大阪市長ら設立発起人が出席し、誘致への思いをアピールした。
 誘致を目指す今回の万博は、人類の「健康」と「長寿」をテーマに掲げ、大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)で開催する構想。「人生90年時代」における新しい生き方や、社会・都市の在り方などについて、世界の英知を結集し、新たなモデルを発信することを目的としている。
 準備会の発足式で松井知事は、「日本の成長に必要な多極分散へ向け、まずは二極づくりに取り組まなければならない」とした上で、「二極の大きなきっかけ」と位置付けた万博で「世界の課題を解決したい」との考えを示した。
 吉村市長は、「人類が抱える課題に向き合い、世界から英知を結集させることを万博で実現したい」と強調。さらに、同じく夢洲への誘致を目指す統合型リゾート(IR)に触れ、「万博とIRの相乗効果を期待している」と述べた。
 大阪では過去、1970年に日本万国博覧会、90年に国際花と緑の博覧会を、いずれも国際博覧会として開催し、成功を収めている。準備会はこれらの経験を強みとし、誘致活動を強力に推し進めていく。16年度中に誘致委員会へと組織を発展させる方針だ。
 なお、準備会の設立発起人には、松井知事と吉村市長の他、井戸敏三関西広域連合連合長、森詳介関西経済連合会会長、尾崎裕大阪商工会議所会頭、蔭山秀一関西経済同友会代表幹事、鈴木博之関西経済同友会代表幹事が名を連ねている。

提供:建通新聞社