公益社団法人日本水道協会の28年度全国会議が9日、京都市左京区岡崎で始まった。日程は11日までの3日間。
初日の9日、ロームシアター京都で開催された開会式で日本水道協会副会長の淺利敬一郎豊中市長が挨拶。技術継承など水道事業の課題に触れた後、「全国の会員が一堂に会する会議で産学官の活発な議論を期待している。その成果を水道事業運営に生かしていただきたい」と呼びかけ。塩崎恭久厚生労働大臣(代理・宮崎正信水道課長)、高市早苗総務大臣(代理・石黒久也公営企業経営室長)、石井啓一国土交通大臣(代理・岡積敏雄水資源計画課長)、山田啓二京都府知事(代理・山口寛士環境部長)、津田大三京都市会議長らの来賓挨拶が続いた。その後、表彰式(厚生労働大臣表彰、日本水道協会会長表彰)、第89回総会が行われた。
京都市勧業館みやこめっせでは、2016京都水道展(日本水道工業団体連合会主催。123社が最新の技術、製品や管理システムなどを紹介)と研究発表会(研究機関、大学、水道事業体、産業界等により3日間で450編(過去最高)を発表)も同時開催。
9日の研究発表会で京都市上下水道局は「京都らしい町並みを残す先斗町通の配水管更新事業の取組み事例」「大規模地震を想定した他都市との合同防災訓練」「京都市の山間地域における地域水道の統合−京北中部地域水道再整備事業−」「蹴上浄水場第1高区配水池更新工事の施工事例−歴史的建造物の曳家工法による保存−」「営業所の再編とお客さまサービス向上の取組」など、舞鶴市上下水道部は「水理解析ソフトを活用した管路更新費用縮減」、大津市企業局は「管路再構築計画の策定−老朽管更新事業の基本計画−」について発表した。
10日には国際水道フォーラム、10日・11日には浄水場や京都市の明治期の発展を支えた施設などを職員の解説とともに巡る全6コースの視察も行われる。