金沢市は今年度、開館後34年が経過した市文化ホール(高岡町)のリニューアル計画で実施設計を進めている。工事費は建築、設備あわせて約11億2100万円を見込んでおり、来年度の着工を目指している。
文化ホールはRC一部S造地下1階地上3階建て延べ1万32平方メートルでホール棟、展示棟、大屋根で構成する。82年11月3日に開館し、コンサートや演劇などの催しのほか、発表会や会議の場としても幅広く利用され、市民に親しまれている。
リニューアルでは建物の耐震補強を施すほか、老朽化した設備機器の更新・機能付加などを行う。設計は建築をヒゲウコン建築事務所(金沢市笠舞3丁目)、設備をムラシマ事務所(同市泉野出町2丁目)が担当しており、委託期間は来年2月末まで。
設計内容は、建築が耐震補強・関連、学術・コンベンション機能、設備機器更新、屋上防水、外壁改修、大屋根塗装、会議室改修、舞台機構改修、設備が設備機器更新(受変電、空調、昇降機、舞台音響など)、学術・コンベンション機能(内部改修、トイレ設置・様式化、照明LED化)。設計段階の工事費概算額は建築約4億6800万円、設備約6億5300万円。
市は施設を休館して工事に着手する方針で、19年2月頃のリニューアルオープンを予定している。