23歳以下の青年技能者が技の日本一を競う技能五輪全国大会(10月21日〜24日、山形県)で、ナスク(合志市)の古見秀嗣さんが建具部門で金賞を射止めた。古見さんは、来年10月にアラブ首長国連邦で開かれる国際大会への出場が決定し、「次は世界の頂点を目指す」。
建具競技は、将棋駒のような形をした木製扉の組み立てを課題に、繊細な技術や作業スピード、仕上がりの良さなどを競う。「競技中は緊張して冷静さを保つのに必死だったが、丁寧な作業を心がけた」。
大会前は、通常業務後や休日を返上して技能訓練を実施。同社では、平成18年に山口翔平さん、27年に竹中智弥さんがそれぞれ同大会で銀賞に輝いており、「今回の受賞は入賞経験がある先輩たちの指導のおかげ」と感謝する。
熊本市出身の21歳。熊本工業高校インテリア科に在学中、「実習で椅子などを作ったのをきっかけにものづくりに興味を持った」。入社3年目の現在は、障子や格子戸などの製作を担当し、「製品が完成した時の達成感が建具業のやりがい」と話す。
「これからは自分が後輩に技能を伝える番」と古見さん。同社の永田利一社長は「技術力に加え、人間性も磨き、世の中に貢献してほしい」とエールを送る。
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