日刊建設工業新聞
2016/11/09
【鳥取】中部県土局/今年度後半に6・3億円を発注へ
県中部総合事務所県土整備局は、国道313号倉吉関金道路と倉吉道路の建設に補正予算が認められたことを受けて、上古川高架橋下部工事など9件の工事を年明けにも発注する見通しを明らかにした。発注総額は6億3000万円を見込んでおり、現在地質調査や詳細設計を進めている上古川高架橋や路体盛土、地盤改良などの工事が中心になるもよう。
倉吉関金道路は、北条湯原道路のうち倉吉市小鴨と同市関金宿を結ぶ7`の自動車専用道路。1期計画として小鴨ハーフICと福山ICまでの3`間を先行して整備している。これまでに、小鴨2号橋(167b)の下部工事(橋台2基、橋脚4基)が完成しているほか、今春からは小鴨1号橋(4プラス5径間の連続中空床版橋。橋長263b。逆T式橋台2基と壁式橋脚8基)の下部工築造や地盤改良、水路ボックスの工事も本格化しているほか、ルート上では埋蔵文化財の調査も進んでいる。
上古川高架橋は、小鴨1号橋の南側に築造する橋長264bの構造物で、上部工は4+4径間連続PC中空床版橋。下部工は逆T式橋台のほか、逆T式の橋脚が7基で基礎は場所打ち杭。同県土局道路整備課では、これまでに地質調査をサンイン技術コンサルタント。詳細設計を新日本技研・サイトウコンサルタントJVに委託している。
今年度後半に発注する工事は、上古川橋下部工のうち、橋台A1、橋台A2・橋脚P7、P5・P6、P1・P4。さらに、改良7工区(小鴨地区)の路体盛土工、小鴨地区改良3工区の地盤改良(中層混合)、小鴨地区改良6工区の路体盛土(サンドマット)を7工区に分割する。一方、倉吉道路は倉吉市北野地区の改良3工区(盛土材安定処理など)と4工区(盛土材安定処理など)の発注に向けて準備を進める。