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建通新聞社
2016/11/09

【大阪】大阪府 余野川など当面の治水目標

大阪府は、淀川水系の猪名川下流ブロック(余野川・箕面川)と神崎川ブロック(茨木川・佐保川・勝尾寺川)について、当面の治水目標を設定した。このうち、猪名川下流ブロックの余野川については、治水目標を「時間雨量65_程度への対応」とし、河道拡幅などの改修事業を実施していく考えだ。その他の河川は、現状でも想定内の治水レベルを維持できるとした。
 余野川は、豊能町を源流とし、国道423号沿いに流下して猪名川に合流する延長約15・5`の一級河川。余野川が属する猪名川下流ブロックでは、過去にも多くの水害が発生している。
 府が示した案によると、同河川の治水方法としては、流下能力が不足している区間の河道改修(河道拡幅・河床掘削)を実施する。改修延長は約2・17`。工事の内訳は河道拡幅が約320b、河床掘削が約1850b。計画流量は毎秒540立方b。事業費は5・1億円を概算している。
 また、当面の治水目標として、猪名川下流ブロックの箕面川については時間雨量50_程度、神崎川ブロックの茨木川・佐保川・勝尾寺川は時間雨量65_程度とそれぞれ設定した。いずれも現河道で目標数値をクリアできるため現状維持とした。
 同目標は、10月13日の第1回府河川整備審議会治水専門部会(部会長・多々納裕一京都大学防災研究所教授)で示された。  
 会合では、府の担当者が治水目標と治水手法を設定した経緯を説明。コスト面と費用対効果から、河道改修が適当と判断した。

提供:建通新聞社