日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/11/09
【埼玉】埼玉県造園業協会が安全大会
埼玉県造園業協会(北田功会長)は7日、2016年度(平成28年度)労働災害防止安全大会をさいたま市南区の建産連研修センターで開催した。安全衛生表彰や安全の誓い・大会スローガンの唱和を行ったほか、褐嚼ン経営サービスの提携講師である小澤康宏氏を招き、「魅力ある職場・現場で将来の担い手を確保する」をテーマとした記念講演を実施。造園のプロ集団としての誇りと自信に裏打ちされた安全管理の徹底で、ゼロ災害を達成することを誓い合った。
北田会長はあいさつで「造園業の現場は日々危険と背中合わせ。背景にある慣れ、過信、油断などがくせ者。現場には絶えず緊張感が必要です。作業に潜む危険の芽を事故や災害が起こる前に完全に摘み取ることが重要です。安全に勝るものはありません。安全第一が最重要。大会に参加している皆さんを中心に、各社が気合いを入れて安全対策を着実に実践していただき、ゼロ災害を達成するようお願いいたします」と、安全対策の徹底へ協力を要請した。
安全衛生表彰では、優良事業所4社、優良個人4人を表彰。受賞者を代表して西山都市開発鰍フ西山忠代表取締役が謝辞を述べた。
来賓あいさつでは、厚生労働省埼玉労働局の神戸崇労働基準部長の代理で堀川道歳産業安全専門官が「労働災害防止への思いは一つであります。これからも変わらぬ取り組みを」と、リスク管理の重要さが増している現状に注意を喚起。また浅井義明県土整備部長の代理の小関清一副部長があいさつ文を代読し、協会のますますの発展を祈念した。
その後、安全第一を最優先とする安全の誓いと、大会スローガン「暮らしに役立つ緑を守り 心がけよう安全第一 危険を見つけて みんなで改善 暮らしに役立つ緑を守り 心がけよう安全第一 声掛けあって ゼロ災害」を参加者全員で唱和した。
東日本建設業保証轄驪ハ支店との共催で開いた講演では、建設マネジメントコンサルティング研究所の小澤氏が、業界への入職の減少についての対策として、担い手確保を経営課題として取り組む必要性を力説した。実態と阻害要因、そして解決の方向性を示すことで具体的な方策を探った。
小澤氏は「休日、給料などの問題だけでは前に進まない。経営者が真正面から向き合い考えないといけません。目の前の経営をどうするかということと、並行して実行していかなければ駄目」などと話した。