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建通新聞社(中部)
2016/11/09

【岐阜】大垣市の新庁舎建設 2017年度上期発注

 大垣市は、新庁舎建設工事を2017年度の上半期中に発注する予定だ。17年度9月か12月の議会承認を経て契約したい考え。入札は一般競争で、建築、電気、衛生、空調に分けて行われる予定。
 建設地は丸の内2ノ29他の現本庁舎北側。新庁舎建設工事を2年以内をめどに完了させ、完成後に現本庁舎の解体工事と庁舎跡地の駐車場整備を発注し、20年度の全体完成を目指す。南西から見た大垣市新庁舎の鳥瞰イメージ
 新庁舎の規模は鉄骨造(免震構造)地上8階塔屋1階建て延べ約2万0400平方b。現庁舎の1・7倍の面積となる。骨組みはラーメン構造で、基礎は深度24b付近の強固な地盤の小石層を支持層とする杭基礎。また、液状化を防ぐため建物下約13bの地盤を改良する。
 フロア構成計画は1階が市民ロビーの他、福祉部と子育て支援部、会計課、2階が総務部、かがやきライフ推進部、生活環境部、3階が水道部と総務部。4階が市長室、企画部、防災会議室、5階が建設部と都市計画部。 6階が経済部、教育委員会、7階と8階に議場が入る。7階が議会事務局、議会関連諸室、8階が議場傍聴席、食堂、サーバー室などとなる。
 電気設備は、本線と予備線の2回線で受電。自家発電設備は750`??相当のガスタービン式。太陽光発電は20`hの計画。照明設備は全て発光ダイオード(LED)。映像音響設備は議場や委員会室、防災会議室などに整備する。
 空調設備は、熱源が井水熱利用方式、個別方式。1、2階の執務室の一部と議場が床吹き出し方式、1階ロビーなどが放射冷暖房方式、その他が空冷ヒートポンプパッケージエアコン方式など。
 衛生設備は、給水が1階と2階を上水道直圧方式、3階から8階を受水槽と給水ポンプ、高置水槽とする。給水槽の容量は飲用が24立方b、雑用が125立方b。排水は汚水が雑排水分流方式と地下ピット内緊急用汚水槽170立方bなど。
 新庁舎の本体工事費は90億円程度を見込む。現在、山下・車戸設計共同企業体が17年2月末までの工期で実施設計を進めている。
 解体予定の現庁舎の施設規模は本庁舎が鉄筋コンクリート(RC)造4階建て延べ1万0736平方b。北庁舎南館がRC造4階建て延べ962平方b。北庁舎北館がRC造2階建て延べ394平方b。東庁舎がRC造3階建て延べ1471平方b。
 新庁舎は、城下町らしい落ち着きのあるデザインとして、低層部分を町並みのスケールに合わせるなど大垣らしさを感じさせる新しいランドマークとする。また、横を流れる水門川に沿って緑豊かで、水と親しむことができる丸の内公園やイベント広場として利用できる多目的な駐車場などを一体的に整備する。

提供/建通新聞社(2016/11/09)