日刊建設工業新聞
2016/11/08
【鳥取】ゼロ災無災害55運動がスタート 鳥取西道路橋梁で現場パト実施
鳥取労働局(内田敏行局長)は、7日からスタートした「ゼロ災55」無災害運動の一環で7日、高田機工(大阪市)が施工している鳥取西道路河内川橋鋼上部工事(鳥取市気高町常松〜下坂本)の建設工事現場で内田局長らによる安全パトロールを行った。
今年は、発生した場合、重大な災害につながる橋梁架設工事現場の墜落・転落災害を重点に点検した。鳥取市気高町下坂本の建設現場事務所で統括安全衛生責任者の戎昭一郎氏が工事概要を説明した後、安全の「見える化」など安全衛生活動の具体的な取り組み状況を説明した。安全の見える化については、幅広く危険を周知するため、安全掲示板に類似工事の災害事例を掲示、風速警報をブザー(聴覚)と回転灯(視覚)で連動するようにしている。また、作業ヤードの危険度を赤(立ち入り禁止区域)など色で示すほか、作業通路などの細部にわたり可視化している。
その後、延長255b、高さ(頂上部)12bの橋梁の上部工事の安全対策を点検した。同局では「橋梁工事はプロの集団による専門工事で、労働災害はあってはならないが、工場制作の段階から仮設をしっかりと計算して安全対策に取り組んでいる。また、この工事現場でも高所作業(橋梁特殊工)で着用しているハーネス型安全帯を今後、他の工事現場でも墜落転落防止のために積極的に活用していただきたい」と話していた。パトロールを終えた後、内田局長は「緊張感をもって安全対策に取り組んでいる」と話し、鳥取県中部地震の対応については「今後、復興のための現場作業が増えてきますが、2次災害を起こさないようにしっかりと労働災害防止を徹底していきたい」と話していた。