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日刊建設タイムズ社
2016/11/07

【千葉】14億円で製氷・貯氷施設/銚子漁協/今川で基本・実施設計/年度内に工事公告

 銚子市漁業協同組合(銚子市川口町2―6528、坂本雅信組合長)は、水産流通基盤整備事業の補助事業として、第三卸売市場の近接に製氷・貯氷施設の整備を計画している。実施設計が来年1月末に完了する見通しで、年度内に工事を公告する予定。工事は機械設備と建築の2件で発注する予定。設計は今川建築設計事務所(東京都豊島区西池袋2―29―19)が担当。
 施設の規模はS造3階建て延べ約2000u。施設能力は、製氷施設が日産50t、貯氷施設が同800tの予定。事業費は約14億円を見込む。既存施設は製氷が日産40t、貯氷が同300tで、新施設建設後に廃止する。
 銚子漁港は全国から集まる漁船の主要基地で、首都圏を中心に全国の消費者に水産物を安定供給する販売流通拠点として、また輸出拠点としても重要な役割を担っている。しかし、漁獲物の鮮度を保つうえで必須となる氷の供給が不足していることから、近隣に良好な漁場があるにもかかわらず出漁を見合わせなければならないなどの課題がある。
 このため、製氷・貯氷施設を整備することで、氷の供給体制の適正化及び陸揚量の増加を図り、地区内水産加工業者等へ原魚を安定的に供給することで調達コストを削減し、冷凍魚及び缶詰等加工品の輸出拡大を推進する。
 一方、同組合では製氷・貯氷施設の整備とともに、第三卸売市場の再整備を計画。岸壁の混雑解消のため、第二卸売市場の機能を第三卸売市場に集約し、高度衛生管理に対応して再整備する計画で、水産庁と協議している。
 岸壁の混雑解消のためには、効率的に岸壁が使用できるような卸売市場の整備が必要になることから、第三卸売市場の再整備により機能の集約を図る計画。第二卸売市場の機能を第三卸売市場に集約し、高度衛生管理に対応した再整備を行い、卸売市場、製氷・貯氷施設の機能的整備で効率化を図る。また、第二卸売市場の第三卸売市場への移転により拡大する岸壁スペースを活用し、まき網漁船の水揚げ円滑化を推進する。
 同組合の市場は第一〜第三の3か所があり、このうち第一卸売市場は、施設の老朽化や東日本大震災の影響を受けて2013〜14年度の2か年で「高度衛生管理型市場」として再整備した。再整備に伴う設計はセンク21(東京都中央区日本橋堀留町2―10―9)が担当し、工事は奥村・テクトJVが施工。第一卸売中央市場の所在地は新生町1―36―12地先。建物規模はPC造2階建て延べ6747・13u。
 第二・第三卸売市場の所在地は川口町1―6528番地先。第二卸売市場の建物規模はSRC造平屋建て延べ801u。第三卸売市場はSRC造4階建て延べ7855・1u。このほか、市場内には第1〜第3のトラックスケールや簡易荷捌場がある。k_times_comをフォローしましょう
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