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北陸工業新聞社
2016/11/04

【石川】地鎮祭は7日/清水建設に着手指示/金沢工大学園 白山キャンパス

 学校法人金沢工業大学(野々市市扇が丘、泉屋利郎理事長)は白山市の旧かんぽの郷白山尾口を活用して計画を進める金沢工業高等専門学校(金沢市久安)の学園研修施設「金沢工大学園 白山キャンパス建設工事」について、清水建設に着手指示を行った。地鎮祭は7日。
 建設規模は校舎棟が2階建て総延べ床面積5301・76平方メートル、学生寮がメゾネット式の3階建て総延べ床面積6205・22平方メートル。既存施設(旧かんぽの郷白山尾口)を含めると、完成後は全体で延べ約2万4000平方メートルとなる。
 場所は白山市瀬戸辰3―1で敷地面積は6万7849平方メートル。完成は2018(平成30)年2月を予定し、同年4月から供用を開始する。
 設計は五井建築研究所(金沢市問屋町)が担当している。
 新キャンパスは金沢高専の1、2年生約180人を対象とする全寮制で、高専校舎や学生寮、体育館、温泉施設棟などを新たに建設するほか、旧かんぽの郷白山尾口を金沢工大の地域・産学連携の拠点とする教育研究・研修棟「(仮称):KITイノベーションハブ」として改修し、白山市や地域の人たちと協力して、白山麓の大切な自然を守り、持続可能な発展による里山再生事業に取り組む。
 豊かな自然の下で学生と教員が寝食をともにしながら、思いやりの心、リーダーシップ、アイデンティティを育む「ラーニング・コミュニティー」を実践するとともに、小水力発電やバイオマス発電、植物工場といった地域の生きた課題に取り組み、「共同と共創」によるプロジェクトを立ち上げていく構えだ。

hokuriku