金沢市は大野川左岸地区において、集中豪雨などの際に雨水を一時貯め込む雨水貯留施設の設置を計画している。現在着手する基本構想の中で、施設は分散して数個所に設置する方向で検討しており、今年度中にも候補地を選定したい考えだ。
市総合治水対策の推進に関する条例に基づく流域対策(計画降雨5ミリ/時)として実施するもので、基本構想策定は東洋設計に委託している。
大野川は河北潟から流出し、日本海へと注ぎ、左岸地区は浸水想定区域に指定されている。対象排水区は大友、駅西第一、北間第二、弓取、三口、無量寺第一、金石第一・第二、大徳川左岸第一・二の10地区、約700ヘクタールを想定する。
市では地元とも協議を進めながら、設置の可能性を探っていく。雨水浸透桝との併用整備なども検討しており、来年度には優先順位を決めて実施設計に入りたい考えである。