データドック(東京都中央区 宇佐美浩一社長)の「エネルギー循環型データセンター建設工事」は、設計・施工一括で見積もり徴集された結果、富士電機に決定したもようだ。本契約は11月中旬になるとみられる。
計画によると、1期工事は管理棟(延べ約5000平方メートル)と、サーバ棟(1)(2階建て延べ5473平方メートル、508ラック)、雪氷設備、ポンプ庫などを整備する。2期工事ではサーバ棟(2)(1500ラック・延べ約1万2000平方メートル)を建設し、いずれも免震構造を採用。総投資額は約68億円を見込み、施工場所は長岡市の中心市街地から離れた民有地(セキュリティ上の都合から非公表)。現在、施工場所では今冬の雪を貯蔵するため、準備工事に入っており、本格着工は17年3月を予定している。
サーバの冷却に外気冷房と雪氷冷房を導入し、電気冷房を使わないことが最大の特長。「外気と雪氷冷房による大幅な消費電力削減」と「廃棄エネルギー活用」を併用する世界初の超高性能施設として期待される。概略設計はNCRI(東京都港区)が担当。