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北陸工業新聞社
2016/10/29

【富山】高岡市/眺望点や土塁の保護を/高岡城跡保存活用計画

 高岡市は、国指定史跡である高岡城跡の保存活用計画で、▽保存▽活用▽整備|それぞれの基本方針を明らかにした。
 整備では、調査結果に基づき、史跡と都市公園が調和した良好な景観形成を基本方針に据え、維持管理を適切に行いながら、復旧が必要となる個所をあらかじめ把握し、き損の未然防止と復旧を計画的に実施する「保存のための整備」と、歴史的価値の向上のための史跡整備・復元整備という「活用のための整備」の2つの方向性を示す。
 具体的な方法案として▽土塁や法面の保護、石垣総合調査の実施、水堀の浄化▽調査成果に基づく土塁や本丸御殿など遺構の復元▽解説・案内板の設置▽眺望点の設置▽石垣の解説場所の設置▽便益施設の更新▽駐車場、公共交通アクセスの検討▽散策コースなどの動線検討▽ガイダンス施設の検討|を挙げている。
 保存活用計画では、今年度に策定委員会(黒崎直委員長)を設置。これまでに2回開催しており、12月に第3回、17年2月に最終となる第4回を開き、取りまとめる。
 高岡城跡は15年に国史跡になった。古城公園として市民の憩いの場となっているが、城と直接関係がない施設については移転などが図られるもよう。史跡内にある市民体育館は移転後に解体。市民会館は耐震性に懸念があり、あり方が検討されている。

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