浜松市は、初生団地(北区初生町339ノ1)を解体した跡地に市営住宅5団地を集約する「浜松市営住宅初生団地集約建替事業」について、事業者を選定するため総合評価一般競争入札を公告した。11月2日まで入札説明書などに関する質問・回答を受け付け、12月14〜15日に入札書類を受け付ける。
事業はPFI方式を採用。初生団地を解体し建て替えた後、市に引き渡すBT方式。事業期間は契約締結日から建て替えが完了するまでのおおむね3カ年。2020年の供用開始を目指す。
事業は、既設の初生団地(鉄筋コンクリート造5階建て延べ2084平方b)解体後の敷地約2676平方bに、松城(中区松城町214ノ39)、鹿谷・亀山(中区鹿谷町18ノ1)、鹿谷・真向坂(中区鹿谷町14ノ15)、富塚・CB(中区富塚町174ノ2)、富塚・向平(中区富塚町70)の5団地を集約するもの。新たな初生団地は50〜55戸を想定。集約した5団地は全て解体し、跡地は住宅もしくは住宅に準ずる用途で活用する。
入札は、総合評価一般競争入札で実施。設計を担当する「設計企業」と建設を担う「建設企業」、工事を監理する「工事監理企業」、5団地解体後の跡地(余剰地)を取得して活用する「余剰地活用企業」で「入札参加グループ」を構成。「工事監理企業」は「建設企業」を兼ねることはできない。「建設企業」は特定建設工事共同企業体でも参加可能な他、入札を代表して行う「代表企業」となる。また、落札後に事業を実施する特別目的会社(SPC)を設立することもできる。
入札説明書などについての質問・回答を11月16日に公表。12月14〜15日に入札書類などを受け付け、同月26日に入札参加資格確認の結果を通知する。PFI専門委員会での承認を経て、17年1月中旬に落札者を公表する予定でいる。
集約する5団地は、いずれも中高層の鉄筋コンクリート造や低層の簡易耐火構造などで構成し、1949〜55年にかけて建設した。住民に対し市は、他の市営・県営住宅への移転交渉を進めており、移転が完了した団地から順次解体している。
提供:建通新聞社
(2016/10/28)
建通新聞社 静岡支社