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日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/10/27

【埼玉】埼玉県空調衛生設備協会が浦和工業高校で指導

 埼玉県空調衛生設備協会(大原萬彌会長)は25日、埼玉県立浦和工業高校において、十数年前から継続している『プロフェッショナルに学ぶ』の体験実習授業に講師を派遣し、設備システム科1年の生徒37人に、ルームエアコンの設置などを指導した。生徒は4班に分かれて、講師の指示を受けながら、エアコンの取り付けから試運転までの作業を学んだ。
 当日は、協会本部から企画経営委員会の小林保之副委員長(潟Tイエイヤマト)と中村広事務局長が出席。講師は、轄驪ハヤマトの赤尾智取締役技術部長が務めた。
 設備システム棟3階の実習室で行われた開校式では、科長の櫻井先生が「プロフェッショナルの仕事を教わる良い機会です。普段の講義で学べないことを前向きにしっかり学んでほしい」と開式のことばを述べた。
 続いて、協会の小林副委員長が「皆さんの顔を見ると目が輝いており、希望にあふれている様子がうかがわれます。2年後には進学や就職などの方向が決まると思いますが、学校でしっかり学んで、設備会社に入社していただき将来、日本の設備業界を担ってほしい」とあいさつした。
 研修前の講話では、赤尾講師が「設備は建築に比べてリニューアルのタイミングが早く、10〜15年程度のサイクルで仕事があります。今はリニューアルを考慮した建物が求められている状況です」と、設備業界の将来が明るいことを説明した。そして、高効率なヒートポンプの普及、フロンガスの回収などにより、オゾン層の破壊が減少していることを踏まえ、技術・技能の重要性を説いた。さらに、先日、山形県で開催された技能五輪を紹介し、チャレンジしてほしいと要請した。
 この後、1年生は1階の実習室に移動し、4班に分かれた生徒が中心となり講師の助言を受けながら取付準備、配管・配線、据付・接続、試運転まで漕ぎ着けることができた。
 最後に生徒の代表者が講師に実習の感想とお礼のことばを述べ、講習会を終了した。