日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/26
【群馬】相馬原地区の貯水池改修を予定
県渋川農村整備センターは相馬原地区での県営障害防止対策事業の一環として道城西貯水池の改修工事を計画している。本年度は取水工の改修を行い、来年度に護岸工と底版の改修を行う予定。取水工の発注は11月に指名競争入札で行う見通し。現在、第5次計画を実施しており、同センターは2019年までに22カ所の貯水池や水路の改修を行うとしている。
今回、改修が行われるのは榛東村長岡にある道城西貯水池(有効貯水量2200t、受益面積4・8ha、堤体高2・8m、堤体延長39・2m)。同貯水池は1976年に造成され、取水施設にコンクリート階段形式の貯池栓と底樋にヒューム管φ300oを利用している。これらの設備は老朽化により取水機能が低下しているため、同軸2連ゲート(φ150o)の取水施設とヒューム管φ800oにコンクリート巻立てを施した底樋に改修する。設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)が手掛けた。
相馬原の県営障害防止対策事業は1955年からの第1次計画に始まり、2005年度から第5次計画を実施している。本年度は高崎市箕郷にある榛名幹線取水施設工事と榛東村山子田の水出貯水池改修4工事を発注している。これまでに17カ所の工事が完了しており、19年度までに全22カ所の工事を完了させる予定だ。
また、同センターでは同事業の第6次計画に向けて準備を進めている。11月中に基礎調査の発注を指名競争入札で行う。調査内容は車川、榛名川、滝沢川の3カ所に自記水位計を設置しての河川流量観測および貯水池と用水路20施設程度の概略目視調査、概略診断評価、施設別調書の作成などの施設機能診断を予定している。
同センターでは第5次計画が完了する19年までに次の計画をまとめるとしている。