全国土地改良事業団体連合会、石川県土地改良事業団体連合会の主催による第39回全国土地改良大会石川大会が25日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開催され、全国から参加した関係者約4300人が農業・農村の重要性とそれを支える土地改良事業の役割を再認識した。
冒頭、県土地改良事業団体連合会の西村徹会長が「大切な農地・農業用施設を次世代に引き継ぐため、大会テーマを、『水土里の明日を築く土地改良、今こそ未来へつなぐ』として全国に発信します」などとあいさつ。全国土地改良事業団体連合会の二階俊博会長(自民党幹事長)は「26日の現地視察を通じて土地改良が石川県の農業農村に果たしてきた役割を肌で感じ、改めて我々に課せられた使命の重要性を認識していただきたい」などと呼び掛けた。
谷本正憲知事は、県における農業施策を紹介しながら「土地改良事業は農作業の効率化や担い手への農地集積が促進され、経営規模の拡大につながるなど、農業の成長産業化に大きく貢献している」と土地改良の意義を強調。金沢市の山野之義市長、農林水産省の礒崎陽輔副大臣、進藤金日子参議院議員も祝辞を述べた。
大会では土地改良事業功績者(農林水産大臣表彰)に選ばれた西村会長らに賞状が手渡されたほか、農林水産省農村振興局の室本隆司次長と石川県立大学の丸山利輔参与による基調講演、北陸の優良地区事例紹介に続き、石川県立大学で環境科学を学ぶ金平健世さんと川向七海さんが大会宣言を読み上げた。
閉会後は会場をホテル日航金沢に移し、約800人が参加して交歓会が開かれた。
きょう26日には、白米千枚田や国営かんがい排水事業手取川地区、県営かんがい排水事業滝地区などで事業視察が行われる。