岐阜市は、庁舎の移転新築に伴う用地交渉を2016年度内に完了させたい考え。また、佐藤総合計画(名古屋市中区)・司設計(岐阜市)・Ai設計室(岐阜市)の設計共同体で進める実施設計も17年2月末に完了させる。工事発注は早ければ17年度上半期を予定しており、17年度内に議会承認を経て着工する運び。
新庁舎はメディアコスモス南側の敷地(司町40ノ1他)に新築する。敷地面積は2万0400平方b。地権者との用地交渉が完了すれば、既存施設の所有者が解体工事を進める。
新庁舎の規模は鉄骨造18階建て延べ3万9300平方b、基礎免震構造。高さは81・3bで現在の本庁舎の約2倍。延べ床面積も現本庁舎(約1万7000平方b)の2倍以上となる。1〜3階部分に市民の利用頻度の高い窓口部門を配置、4階は議会部門、5階が市長室など、6、7階部分に危機管理部門、8階に電気や機械の設備機器室などを配置し、9階以降は財政・企画部門や行政委員会など各事業部門を配置する。エレベーターは物資搬入用や5階までの低層階用も含め10基、その他LED照明や断熱性の高いガラスの採用、太陽光パネルの設置などを予定している。
隣接して建設する立体駐車場は、庁舎とは別に19年度に工事発注したい考え。規模は5層6段、延べ約1万7100平方b。駐車台数は458台、駐輪台数は490台。トイレ1カ所、エレベーター2基を予定している。新庁舎と立体駐車場は1〜3階部分を渡り廊下で接続する。新庁舎、立体駐車場ともに完成は20年度を目指す。
新庁舎移転後の既存庁舎跡地の活用方法は未定。
提供/建通新聞社(2016/10/25)