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建通新聞社(東京)
2016/10/20

【東京】都 大島国際海洋高校、改築へ基本計画

 東京都教育庁は、大島国際海洋高校(大島町差木地字下原996ノ1)の改築に向けた基本計画の作成作業を開始する。老朽化している校舎やドミトリー(寄宿舎)などを取り壊し、延床面積約2万0500平方bの施設を新築する方針だ。施設の配置や規模、大まかな工程などについては、仮設校舎の必要性も考慮しながら検討する。
 大島国際海洋高校は寮制を採用する唯一の都立高校で、実習船による基礎航海や国際航海を通じて国際感覚を備えた人材育成を目指す学校。
 約4万2000平方bの学校敷地の中に校舎(A・B棟、延床面積4490平方b)や体育館(同2658平方b)、武道場(同781平方b)、生徒部室(同330平方b)、プール(25b×15b)などの施設がある。また、ドミトリーは別の敷地約3万4000平方bに▽管理棟(同1297平方b)▽多目的ホール(同2217平方b)▽1棟(同1066平方b)▽2棟(同1066平方b)▽3棟(同1439平方b)▽4棟(同1439平方b)―を配置している。ほとんどの建物が完成から40年以上経過し老朽化しているため、改築に向けた検討を始める。
 新校舎には普通教室や大講義室、選択室、多目的教室、音楽室、調理・被服室、図書室、職員室、潜水棟、実習室などを配置する。必要面積は約1万0800平方bとみている。体育関連諸室として体育館や武道場、トレーニング場など延床面積約4200平方bの施設も建設する。ドミトリーの必要面積は約5300平方bで、管理棟と食堂、男子棟、女子棟で構成する。
 教育を停滞させることなく施工することを前提に、校舎やドミトリーの配置、規模などを検討する。一定規模以上のグラウンドを確保し、野球やサッカーコート、直線走路、トラック、テニスコート、自転車置き場などの配置も考える。工事期間中の仮設校舎の必要性も検討し、設置が必要と判断した場合は、仮設計画も立案する。その上で、事業全体の工程計画案を作成し、概算工事費を算出する。
 11月17日開札の希望制指名競争入札を経て業務を委託し、2017年2月末の納期で成果を取りまとめる。
提供/建通新聞社