日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/24
【群馬】甘楽第一産業団地、早期の設計を視野に
県企業局団地課は、甘楽町金井遠出居地区に「甘楽第一産業団地」を造成する。9月補正予算に用地買収費2億6000万円を計上。本年度中の用地買収を見込むとともに、造成に先立つ設計業務も早期着手に向けて検討を進めている。造成工事は2017年度中の着手を目指す。また、藤岡市でも藤岡IC西産業団地の造成を計画しており、その用地買収も本年度中の完了を目指す。
甘楽第一産業団地は、上信電鉄・上州新屋駅の北側に造成を計画している。南側が上信電鉄線路、東側が天引川、北側の一部が国道254号バイパスに接した形で、約6・5haを開発。このうち分譲面積は約5・9haを想定する。
地権者交渉が順調に進んだことから、9月補正予算に用地買収費2億6000万円を盛り込み、当初計画から前倒しして用地買収に着手することとなった。国道254号バイパスからもアクセスが可能な立地に整備していく。
今後、本年度内に地権者から用地買収に先立つ同意書の提出を受けるとともに、知事の同意を得て、企業局と甘楽町で協定を締結した後に事業化される。事業化後に地権者と用地買収契約を結ぶ。
17年度中の造成工事着手に向けて、同課は設計にも早い段階で取り掛かりたい考えだ。現在は内部で検討・調整を進めている。
造成工事の工期は1年超、十数カ月程度を見込んでいる。18年度中の造成工事、確定測量の完了を目指す。分譲は現段階で県企業局が担当する予定。
県企業局では甘楽第一産業団地のほか、藤岡IC西産業団地の造成も計画している。藤岡北部工業団地向かい側に当たる藤岡市森新田、篠塚、本動堂にまたがって整備を予定。開発面積は19・3ha、うち分譲面積は約16haを見込む。
こちらも本年度中の用地買収完了を目指している。