千葉市都心整備課は、西銀座周辺再開発に係る検討調査を希望型指名競争入札で委託する。今月27日まで入札参加申請を受け付け、11月上旬に落札者を決定し契約を結ぶ予定。西銀座周辺再開発は、市が今年3月に策定した千葉駅周辺の活性化グランドデザインで、先行整備プログラムの一つに位置づけられている。西銀座の最も駅よりの街区(1・2街区)では千葉駅東口再開発事業の組合設立が今月17日付で認可されており、その後背においても再開発を具体化することで、千葉駅からの流れを引き込み、千葉駅ビルのリニューアルや千葉駅東口再開発と一体となって駅前業務・商業コアを形成する。
対象となるのは、千葉駅東口正面に位置する西銀座商店街。駅前広場に接する約1haでは、千葉駅東口再開発事業が認可を受け、延べ約2万4880uの再開発ビルが今後建設される一方、千葉駅前大通りに面する三越が来年3月で閉店することが決まっている。
今回の調査では、西銀座商店街(富士見2丁目地内他)を対象に、地域の課題等の整理や関係者の意向の把握、街区内の道路・駐車場等の配置検討、事業手法の検討(街区の将来シミュレーション、官民役割分担の整理等)を行う。
千葉駅周辺の活性化グランドデザインでは、千葉駅ビルのリニューアルや駅西口再開発、千葉駅東口再開発の効果を都心一体に波及させるため、東エリアでは西銀座周辺再開発及び中央公園・通町公園連結強化を先行整備プログラムに位置づけた。
西銀座周辺再開発のコンセプトは、千葉駅と中央公園、千葉神社周辺(歴史文化エリア)を結ぶ界隈性のあるシンボルロードの形成、千葉駅から来街者を誘引する県都にふさわしい千葉県の魅力が集まるエリアの形成。
界隈性の創出では、地上部の車交通の排除と地下駐車場への集約等により、歩行者中心の賑わい軸を形成。また、小規模広場を分散配置してイベント等を行うことで、賑わいをリレー。併せて駅前大通りで道路専用許可の特例を活用した歩道の利活用、幅員構成等の見直し等による歩車道の利活用、地下駐車場の整備等を検討する。
これに併せて、ビルの共同化等により老朽化した建物の更新を図り、県都の核となる業務、商業機能を集積・強化。駅ビルから人の流れを引き込み、恒常的な賑わいを創出。駅から続く界隈性賑わい軸で、西銀座商店街に続く富士見商店街、そして中央公園及び周辺の商店街へと賑わいを波及させる。